美容情報 #14

花粉による肌荒れ対策におすすめの美容方法

  • #季節のお手入れ
  • #肌トラブル

最終更新日:2023年4月19日

  • CERTIFICATION 資格

    mimiko

    • コスメコンシェルジュ・コスメライター

花粉による影響で肌荒れを引き起こしてしまう人は少なくありません。また鼻水やくしゃみなどの身体的な症状はないのに肌荒れが起こることも。このような場合、花粉が原因の肌荒れとは気づきにくいかもしれません。花粉の季節に特に気になる肌荒れについて、その原因と予防方法をチェック。花粉に負けない肌を育てましょう。

花粉でなぜ肌荒れが起きるのか

花粉で肌が荒れてしまう大きな原因は、バリア機能の低下です。肌の表面、一番外側に存在するわずか0.02mmの薄い角層。これが、大気中のちりやほこり、花粉などの異物から肌を守る役割を担っています。ですが、何らかの理由により肌のうるおいが低下したり、角層の水分と油分のバランスが崩れるこも。これにより、バリア機能が低下してしまうのです。
バリア機能が低下する原因はターンオーバーの乱れや加齢に伴うものなど色々あります。加えて、花粉の季節に考えられる原因には乾燥もあるのです。寒暖差が激しかったり、空気が乾燥する日が多いことで肌内部の水分が外に逃げやすくなります。その結果、水分と油分のバランスが崩れて、バリア機能の低下を引き起こします
乾燥してバリア機能が低下しやすいタイミングで、多くの花粉が肌に付着すると、肌荒れが起きてしまうのです。特にこの時期の適切なスキンケアが、肌荒れを防ぐ鍵にもなります。ポイントを押さえてきちんとケアしていきましょう。

花粉肌荒れ予防1:花粉を洗顔で落とす

正しい洗顔 泡立て

花粉による肌荒れを防ぐために、まず大切なのは、極力、肌に花粉が触れないようにすることです。花粉の時期、上着についた花粉を玄関先ではらうのに、肌(顔)はそのままで過ごしていませんか。

帰宅後、なるべく早めに顔を洗うことがおすすめです。大気中には多くの花粉が飛んでおり、花粉が肌に付着するのは避けられません。

乾燥して皮脂が出ていたり、メイクの油分で肌がベタついた状態は花粉が肌にくっつきやすくなります。花粉が大量に付着したその状態でいつまでも過ごしていると、肌荒れを起こすリスクがあります。家に帰ったら可能な限り、早めに洗顔をし、花粉を落としましょう。

注意したいのは、花粉を落とそうとして洗浄力の高いアイテムや、ゴシゴシと洗顔してしまうこと。洗浄力が高い洗顔料だと、すっきり落とせる気がするかもしれません。しかし、洗浄力の高い洗顔料は過剰に油分を落としてしまうため、実は乾燥を引き起こし、バリア機能を低下させてしまうことも。
既に肌がゆらいでいると感じる場合は「低刺激処方」などと書かれたアイテムを選ぶとよいでしょう。洗顔料はしっかり泡立て、肌をこすらないように注意しながら、優しく洗顔するようにしてください。
「優しく洗う」ポイントは、洗顔時に泡を乗せて、ふれずに転がすだけをイメージするとよいでしょう。肌と手の間に泡のクッションを作り、肌には触れないように泡を乗せていきます。しっかり泡立てた洗顔料は十分な洗浄力があるため、ゴシゴシとこする必要はありません。こするという行為は、かえってキメが荒れ、角層にダメージを与える可能性があるため、控えましょう。

花粉肌荒れ予防2:バリア機能を整えておく

花粉が多く飛散しても、花粉が肌に付着しても、バリア機能が正常であれば、肌荒れは置きにくもの。
バリア機能の正常化に欠かせないのが「紫外線対策」「保湿ケア」の2つです。

【紫外線対策】

紫外線対策、UVケア

紫外線は年中降り注いでいますが、その強さは季節によって変化します。花粉が飛び始める季節は紫外線も強くなり始めます。紫外線をたくさん浴びることで肌が乾燥し、バリア機能の低下を引き起こします。それだけではなく、日焼けというのは火傷しているのと同じ状態。紫外線対策をしないということは肌細胞が炎症を起こすのと同じこと。ダメージを受けた細胞は正常にターンオーバーや細胞の分化をすることが難しくなります。その結果、バリア機能の低下を加速させるのです。さらに、年齢を重ねた肌であれば、既にターンオーバーの遅れが生じている可能性もあります。紫外線対策を徹底することは、日焼けだけでなくバリア機能の低下もフォローしてくれるのです。

最近はUVケアコスメもたくさんの種類があります。好みの使用感や着け心地のものも見つけましょう。また「アンチポリューション」と書かれた大気中のちりやほこり、花粉から肌をまもってくれる商品も発売。生活スタイルに合わせて気に入るものを選んでみてください。

【保湿ケア】

スキンケア・保湿

花粉による刺激で、キメが乱れ、荒れた肌は水分が逃げやすい状態。肌の角層がしっかりうるおっていると、バリア機能を正常に機能させることができます。ですので、肌の水分量を高めることを意識したお手入れが大切です。

今日からすぐ始められる対策は、いつもの2倍くらいの量の化粧水でしっかり水分を補給すること。重ね付するのもよいですが、ローションパックを取り入れるのもおすすめです。コットンや専用のシートに化粧水をたっぷり含ませれば、簡単に化粧水をたくさんチャージできます。

それを踏まえた上で、さらに意識して取り入れたいのが「ヒアルロン酸」という高い保水力を持つ成分。ヒアルロン酸は水分保持には欠かせない、もともと私たちの肌でも生成される成分です。肌が従来保有する成分であるため、保湿においてとても重要な成分と言えます。ただしヒアルロン酸は分子量が大きく、浸透しにくいたデメリットも。化粧品であれば低分子化されたヒアルロン酸が配合されたものを選ぶとよいでしょう。しかし、低分子化されたヒアルロン酸はなじみやすいものの、保水力は低下します。高分子のまま角層に浸透させたいのであれば「マイクロニードルパッチ」がおすすめです。従来のスキンケアでは浸透させることが難しい分子量が大きい成分の補給に適しています。ヒアルロン酸やコラーゲンなどの高分子美容成分を針状にし、角層を押し広げて浸透(※)させる先進型のアイテムです。角層内に確実に浸透させたい成分は、このようなアイテムを積極的に取り入れるのがおすすめです。
※角層まで

  • 監修者

    髙木 裕子

    • EDUCATION 学位

      大邱漢医大学 化粧品薬理学部 卒業

    • EXPERIENCE 職歴

      2019年入社
      前職の化粧品メーカーで研究開発、評価研究、商品企画、営業企画を経験。
      NISSHAでは新規事業開発部門 マーケティング部に配属

    • CERTIFICATION 資格

      コスメコンシェルジュ(日本化粧品検定協会)

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