美容情報 #1

マイクロニードルパッチで角層最深部へ美容成分投入

  • #ヒアルロン酸
  • #マイクロニードル

最終更新日:2023年9月8日

  • ライター・監修者

    髙木 裕子

    • EDUCATION 学位

      大邱漢医大学 化粧品薬理学部 卒業

    • EXPERIENCE 職歴

      2019年入社
      前職の化粧品メーカーで研究開発、評価研究、商品企画、営業企画を経験。
      NISSHAでは新規事業開発部門 マーケティング部に配属

    • CERTIFICATION 資格

      コスメコンシェルジュ(日本化粧品検定協会)

マイクロニードルパッチとは?

皮膚から効率的に成分を吸収させるドラッグデリバリーシステムを応用して開発されました。ヒアルロン酸*と美容成分を0.1mmレベルの目に見えないほどの微細な針(ニードル)状に形成。この針をシート状に加工したものが、マイクロニードルパッチ(化粧品用マイクロニードル)です。このマイクロニードルパッチを肌に貼ると、針が角質層を押し広げるようにして侵入します。ですので、従来の化粧品に比べ角質層最深部までダイレクトに届けることが可能です。角層に入った針は角層内の水分にゆっくりと溶け出します。じっくり5~6時間かけて角質層のすみずみまで浸透することで保湿し続けます。
マイクロニードルパッチは、そのほとんどがヒアルロン酸で構成され、水に溶けやすい性質が特徴です。肌に貼る前に、化粧水で角層にたっぷり水分を与え、なじませておくのが使用前のポイント。角層内に浸透したヒアルロン酸*が水分を抱え込みふくらみます。

マイクロニードルパッチとニードル(針)の拡大図

ヒアルロン酸と美肌の関係

ヒアルロン酸は肌が本来が保有している成分で、1gで6Lもの水分を抱えこむことができます。優れた保水力を持つため、肌に必要な量のヒアルロン酸をキープするのが鍵です。それだけでなく、肌のうるおいをキープすることで、乾燥による小ジワを目立たなくしてくれます。ヒアルロン酸のチャージ*方法を、化粧品からマイクロニードルパッチに変えてみませんか。高分子のヒアルロン酸を吸収*することで角層のうるおいを長く維持できます。新しいヒアルロン酸チャージ*方法として、是非おためしください。 *角層まで

浸透*しにくい美容成分も届ける*マイクロニードルパッチ

角質層に浸透できない高分子の美容成分とは?

高分子とは、モノマーと呼ばれる分子が多数結合し鎖状や網状となった化合物の総称です。”原子”が数個~100個つながり、分子量が数100程度になったものを「低分子」、数1,000個以上の”原子”がつながって分子量が10,000以上になったものを「高分子」と言います。
化粧品に配合される美容成分で、よく知られているものには高分子が多くあります。

ヒアルロン酸、コラーゲン、コエンザイムQ10、プロテオグリカンなども高分子と言われる成分です。

肌のうるおい維持に欠かせないヒアルロン酸は分子量が大きいほど、優れたうるおい保持力を発揮。高分子のヒアルロン酸を浸透*させることで乾燥しにくい角質層作りが期待できますこれにより、乾燥が原因で引きおこるハリ不足や小じわなどの、エイジングケアに役立てられます。 *角層まで

角質層が高分子を通しにくい理由

表皮は4層から成り、一番外側にある、わずか0.02mm(ラップ1枚程度)を角層と言います。角層は肌の水分蒸散を防ぎ、保湿の役割を担っています。それだけではなく、外的刺激や異物*から肌を守る役割がある、”バリア機能”も果たしています。このバリア機能を可能の特性の一つが、分子量のおおきな高分子成分を通さないという性質です。つまり、肌表面の角層は、肌を守るバリアの役割をする一方で、高分子美容成分の浸透を妨げることもあるということです。
*化学物質、大気汚染物質、ダニ・ハウスダストなど

角層のバリア機能

マイクロニードルパッチで高分子の美容成分を効率的に浸透*させる

肌にとってどんなに素晴らしい美容成分も、必要な部分まで浸透*しなければ意味がありません。マイクロニードルパッチは、これまで化粧品では浸透させることが難しかった高分子の美容成分を角層深部まで届ける、先進的なスキンケアとして注目されています
マイクロニードルパッチの特性を活かし、美容成分を効果的に浸透*させるには、どのような形状が最適か。NISSHA製の針は徹底的に研究し、6年もの歳月をかけて試行錯誤を繰り返し円錐台形に辿り着きました。針の根本が太く、先端をフラットにすることで、折れにくく、刺激が少ない形状を目指しました。 *角層まで

針が角層に侵入

マイクロニードルパッチを選ぶ際のポイント

マイクロニードルパッチの最大の特長は、角層に針を押し入ることで、角質層深部まで針を到達させることこれにより、これまでの化粧品では高分子の美容成分を浸透*させにくいという点を解消しました。そのため、表皮で折れてしまい角層に針が入らないと、マイクロニードルパッチ本来のパフォーマンスを引き出すことができません。折れにくい形状であるか否かが、マイクロニードルパッチにとって最も重要なスペックと言えます。またマイクロニードルパッチ商品を選ぶ際に、注目してほしいポイントです。

NISSHAは様々なマイクロニードルの形状を研究開発し、折れにくさに重要なのは針の先端構造と考えました先端が鋭い針は、先端の面積が小さいため、貼る際に接触部分に力が集中します。角層に侵入しやすいメリットがある一方、侵入角度によっては折れてしまうことがあるのです。

1)針(ニードル)の数

マイクロニードルパッチを選ぶ時は、針の数が多いものがおすすめです。数が多いほど、より多くの美容成分を角層に浸透させることができるからです。マイクロニードルパッチの針の本数は100本程度のもから、3,000本を超えるものまであります。基本的にシートのサイズに比例して、針の本数が多い傾向にあります。しかし、シートのサイズが大きくても、針の数が少なかったり、針の面積がパッチより小さい物も。購入する時は、パッチ形状と針がある面積、そして何より針の本数を確認して選びましょう。

2)パッチ形状

マイクロニードルパッチは、肌悩みがある部位に貼って、集中ケアできるスキンケアです。目元、口元、額、鼻など、部位によって貼りやすいパッチ形状を各社工夫しています。

パッチ形状の見極め方のポイントとして参考にしてみてください。

貼りたい部分にピタッと貼れる形状になっているか。

凹凸のある部位に貼りやすいよう切込みが入っているか。

マイクロニードルパッチの密着性を高める、ズレ防止の補助テープがついている商品もあります。自分好みの形状を見つけましょう。

3)配合成分

マイクロニードルパッチは、ヒアルロン酸とその他の美容成分でできています。貼る部分の肌悩みに合わせて、美容成分を選ぶとよいでしょう。おすすめはスキンケアでは角層に浸透させることが難しい高分子の美容成分が配合されているマイクロニードルパッチです。

化粧品に配合されている美容成分には肌表面に残った方が効果を発揮する成分もあります。角層表面、角層内部、角層最深部のどの層まで届いた方がよい美容成分なのかが重要がです。角層最深部に届けたい美容成分はマイクロニードルパッチで補うのがおすすめ。

4)粘着シート

マイクロニードルパッチは針が敷詰められている部分は肌に付着しません。そのため、肌に貼りつけるための「粘着シート」が必要です。この粘着シートは商品によって様々です。ご自身にとって、使いやすく、貼り心地のよい商品を探してみてください

NISSHA製マイクロニードルパッチは剥がす際に「角層を剥がしにくい素材」のシートを採用。パッチを剥がす際に角層を剥がしてしまうと、水分が蒸散しやすくなってしまいます。さらに、肌荒れなどのトラブルを引き起こすかもしれません。また「角層を剥がしにくい素材」にしたことで適度な密着感で、負担に感じにくい使用感を実現。

5)コスパ(価格)

マイクロニードルパッチの針は、そのほとんどがヒアルロン酸で構成されています。年齢とともに、体内で生成されるヒアルロン酸の量は減少。20代がヒアルロン酸の生成量のピークと言われています。弾力やハリがある肌をキープするためには、ヒアルロン酸は欠かせない成分。肌に必要なヒアルロン酸量をキープすることが、ハリ・弾力のある肌を保つ秘訣とも言えます。そのため、定期的にヒアルロン酸を補い、ヒアルロン酸を枯渇させない事が大切です。無理なく使い続けられる価格であるかも、購入のポイントかもしせません。

マイクロニードルパッチ選び方の問題点とは?

実際に肌に貼ってみないと、自分好みの使用感がわからないという問題点があります。肌に貼った際、多かれ少なかれ針のチクチクとした感触を感じるでしょう。針の強さには個人差がありますが、針形状や針本数による影響も少なからずあります。いずれも、化粧品として心地よく使えるチクチク感になるよう工夫されていますので安心してください。万が一、強い刺激を感じた時は無理に使用せず、すぐに剥がすことをおすすめします。使用を中止した後は、肌荒れや赤みなどが起きていないか肌の様子を確認してください。数日経っても、マイクロニードルパッチを貼った箇所に異常がある時は、皮膚科を受診することをおすすめします。

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