美容情報 #27

目の下や目尻のシワ改善は日々のお手入れの見直しから

  • #目元のお手入れ
  • #エイジングケア

最終更新日:2023年4月24日

  • ライター

    うみの

    • CERTIFICATION 資格

      コスメコンシェルジュ・コスメライター

目の下や目尻にシワっぽいと、年齢にかかわらず老け込んだ印象になってしまいますよね。男性も女性も、目の下や目尻のシワに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。この記事では目の下や目尻にシワができる原因と、その対策方法についてご紹介します。毎日のケアとちょっとした心がけがシワ予防には有効です。

目の下、目尻のシワの原因とは?

シワは顔のあちこちにできますが、どの部位でも原因が同じだとは限りません例えばおでこや眉間、口元などのシワは「表情のクセ」が原因の一つだといわれています。表情筋を毎回同じように動かすことで、肌の同じ位置にシワが寄り、定着してしまうのです。

では目の下や目尻のシワにはどんな原因があるのでしょうか。シワがなぜできるのか、「他の部位と共通の原因」と「目の下や目尻特有の原因」に分けてチェックしておきましょう。

様々なシワ、その共通原因とは

くぼみ、たるみ

1.乾燥 

肌の乾燥はシワの主な原因の一つです。乾燥によって角質の水分量が低下すると、肌表面のしなやかさが失われ、浅いシワができます。角層が水分を失っても、表皮のターンオーバーによって改善されます。しかし、乾燥した状態が続くとシワとして定着してしまうのです。乾燥によるシワを放置すると深いシワになってしまうこともあるため、早めに対策しましょう。

2.加齢

真皮には肌のハリや弾力を保つ働きをする、コラーゲン繊維やエラスチン繊維があります。しかし、コラーゲン繊維やエラスチン繊維は、年齢とともに減少するものです。真皮のコラーゲン繊維とエラスチン繊維が不足すると、肌の弾力や柔軟性が失われます。その結果、深いシワ(真皮性シワ)が刻まれてしまうのです。このような加齢により出来た深いシワは、一度できると元に戻りにくいと言われています。

3.紫外線

紫外線は肌のバリア機能を低下させ、表面が乾燥するため、シワができやすい状態をつくり出してしまいます。紫外線がシワの原因になる理由はそれだけではありません。紫外線は真皮のコラーゲン繊維やエラスチン繊維を変性・減少させるのです。紫外線を長い間浴び続けると、肌のハリや弾力が失われて深いシワができやすくなります

UVA・UVB エイジング現象

目の下や目尻特有のシワ原因

習慣1:刺激となる行動の癖

目の周りの皮膚は、頬の約1/3程度の薄さだと言われています。加えて、目の周りは皮脂分泌量が少なく乾燥しやすい部分です。スキンケアの際に強い力をかけると、摩擦によって肌表面の角質層を傷つけ、バリア機能を低下させる恐れがあります。すると肌の乾燥を招き、シワができやすくなるのです。目をこする癖がある人も要注意。かゆみには目薬を使う、起きたらすぐ顔を洗うなど、なるべく目をこすらないようにしましょう。

習慣2:目を長時間、酷使する

目の疲れも、目の下や目尻にシワができる原因の一つだといわれています。特に気をつけたいのが、パソコンやスマホの長時間使用です。パソコンやスマホを長時間見ていると、目の周りの筋肉に大きな負担がかかり続けるため、血行不良を招きます。すると細胞に栄養が行き渡りにくくなり、新陳代謝が滞ってシワの原因になることがあるのです。目元の血流アップのために入浴やマッサージなどを取り入れてケアしてください。

習慣3:表情の癖

ニコっと笑うと目尻にできるのが笑いジワです。これは表情筋の動きによってできるシワで、若いうちは笑っている間にだけ現われます。しかし、年齢を重ねると肌の水分量が減少し、ハリや弾力が失われると、笑いジワが取れなくなるのです。肌が乾燥していると笑いジワが定着しやすいので、こまめな保湿や目の周りの筋肉をほぐすマッサージなどを心がけましょう。

今日からできる目の下、目尻のシワ対策とは

シワの種類や程度にもよりますが、お手入れ次第で目の下や目尻のシワが改善する可能性があります。ここからは、シワにアプローチする方法を見ていきましょう。

対策1:目元への刺激を減らす

目元のメイクを落とすために、ゴシゴシこするのは避けましょう。目元のメイクは専用のクレンジング料をコットンに含ませ、軽く押さえます。この時、メイクを吸い上げるようにして落とすとよいでしょう。マスカラはまつ毛の下にコットンを当てておき、クレンジング剤を含ませた綿棒で落とします。こうすることで、目の下に摩擦の負担がかかりにくくなるでしょう。

正しい洗顔

泡立てて使用する洗顔料は、しっかりと泡立ててから泡を顔にのせましょう。泡がクッションとなり、摩擦による刺激を減らしてくれます。熱いお湯は皮脂を取りすぎてしまい、乾燥しやすくなるので、洗い流す際には水かぬるま湯が基本です。顔をふくときもゴシゴシこするのはNGです。タオルで顔を押さえるようにして水分を取りましょう。

対策2:目の疲労を軽減する

目 休憩

パソコンやスマホを長時間使用する場合は2時間おきに10分程度休憩をとる事を意識しましょう。近距離を凝視していると、目の周りを覆っている筋肉である眼輪筋(がんりんきん)が緊張状態に。その結果、疲労しやすくなります。

近くばかり見ていると目の周りの筋肉が凝り固まります。数時間に1回、遠くの景色を見るとよいでしょう。

度数の合わないメガネやコンタクトを使用していませんか。無意識のうちに眉間にシワを寄せていたり、目を細めていたりすることが少なくありません。こうした顔の動き(表情)もシワの原因になることがあります。というのも、見えにくい状態で無理にピントを合わせると、目の周りの筋肉には大きな負担がかかるからです。老眼がすすんでいるのに老眼鏡を使っていない人も注意が必要です。

対策3:眼輪筋トレーニングを取り入れる

眼輪筋

パソコンやスマホ使用時はまばたきの回数が極端に減ることはご存知ですか。目を開閉するときに働く眼輪筋をあまり使いません。そのため、目の乾燥や眼精疲労を招くと言われています。簡単にできるトレーニングを試してはいかがでしょうか。

【トレーニングの例】
・左右交互にウインクをする(左右5回ずつを1セットとし、1日2~3回程度行う)

・上まぶたが動かないように2本の指で固定し、下まぶたの筋肉を意識しながら持ち上げて「まぶしい」表情を作る(左右10回程度)

※力の入れすぎには注意してください。筋肉の動かし方によっては肌にシワが寄り、かえってシワを増やす可能性があります。慣れるまでは鏡でチェックしながら行いましょう。

対策4:目の周りの血行を促す

ホットタオル

目の周りの血行不良は、目の下や目尻にシワができる原因の一つです。蒸しタオルを使って温めると、目の周りの血行が良くなり、疲れた目がラクになるのを感じられるでしょう。濡らして絞ったタオルを電子レンジで30秒~1分程度温めれば、手軽に蒸しタオルが用意できます。取り出すときはやけどに注意し、熱すぎないことを確認してから目の上にのせてください。

マッサージも血行促進に効果的です。摩擦によって肌に負担をかけないようにクリームやオイルをつけ、やさしいタッチで行いましょう。まず眉頭のやや下にあるくぼみに指をあてて軽く押し、目の周りを軽く滑らせます。眉頭→目尻→目頭へと円を描くように、指を滑らすように動かします。これを2~3回繰り返してください。

対策5:表情筋を動かす事を意識する

表情筋を鍛える

表情を動かすことは表情筋のトレーニングになります。一方で、無表情であればシワができないという訳ではありません。ただし、笑うときに目尻に力を入れたり、困ったような表情をしたりする癖がある人はご注意を。同じ部分に繰り返しシワが寄ることで、シワが定着してしまう可能性があります

頬杖も目の下や目尻にシワを寄せてしまうので、できるだけ避けることをおすすめします。急な表情の変化でシワが寄ると定着してしまうため、普段から表情筋をほぐしておくとよいでしょう。

【目元の表情トレーニング】

眼球のみを動かす事を意識し、上下、左右、時計回りに1週を1セットとし、気づいた時に行う事を習慣にしてみてください。

目の下、目尻のシワをつくらないコツは?

十分な保湿を心がける

スキンケア・保湿

乾燥した肌は弾力や表面の柔軟性が失われているので、シワが定着しやすくなります。そのため、シワ対策には保湿が特に重要です。洗顔や入浴の直後は肌が乾燥しやすいため、すぐに化粧水で水分を与え、乳液、クリームなどを塗りましょう。ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドといった保湿成分が入った化粧品がおすすめです。手の平や指の腹を使い、やさしいタッチで塗り広げ、軽くハンドプレスしてなじませましょう

また、目の周りは頬などに比べて皮膚が薄く、皮脂分泌が少ない傾向があります。よって、目の周りのケアを考えて作られた「目元用コスメ」で水分と油分を補い、乾燥を防ぐとよいでしょう。代表的なものに、アイクリームや目元用美容液、目元用パックなどがあります。普段のケアにはアイクリーム、週末のスペシャルケアには目元用パックなど、目的に合わせて使い分けるもの良いですね。

紫外線対策は年中が基本

日焼け対策

肌老化の8割が紫外線によるものだと言われています。シワを「作らない」「増やさない」「深くしない」ために紫外線対策は必須です。季節によって紫外線量の差はあるものの、紫外線は年中地上に降り注いでいます。冬場や天気の悪い日、家から出ない日でも油断はできません。シワやたるみの原因となるUV-Aは冬でもそれほど量が減らない上、雲やガラスも透過します。季節や天候にかかわらず日焼け止めの使用を習慣化しましょう。汗をかいたりタオルでふいたりした後は、日焼け止め効果が落ちるため、こまめに塗り直すことも大切です。

目の下・目尻のシワ対策には毎日のケアが大切

年齢が出やすい目元だからこそ、毎日のていねいなスキンケアや紫外線対策が重要です。5年後、10年後のためにも、今日からできるシワ対策を始めましょう。

  • 監修者

    髙木 裕子

    • EDUCATION 学位

      大邱漢医大学 化粧品薬理学部 卒業

    • EXPERIENCE 職歴

      2019年入社
      前職の化粧品メーカーで研究開発、評価研究、商品企画、営業企画を経験。
      NISSHAでは新規事業開発部門 マーケティング部に配属

    • CERTIFICATION 資格

      コスメコンシェルジュ(日本化粧品検定協会)

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