美容情報 #4

ヒアルロン酸の摂取方法は様々、ベストな選択を。

  • #ヒアルロン酸
  • #マイクロニードル

最終更新日:2023年9月8日

  • ライター・監修者

    髙木 裕子

    • EDUCATION 学位

      大邱漢医大学 化粧品薬理学部 卒業

    • EXPERIENCE 職歴

      2019年入社
      前職の化粧品メーカーで研究開発、評価研究、商品企画、営業企画を経験。
      NISSHAでは新規事業開発部門 マーケティング部に配属

    • CERTIFICATION 資格

      コスメコンシェルジュ(日本化粧品検定協会)

ヒアルロン酸を補う方法にどんなものがあるか?

ヒアルロン酸は肌にうるおいを与え、うるおいを維持するのに大切な成分です。ヒアルロン酸は分子量が大きい保湿成分であるため、そのままでは体に吸収されにくいのがデメリット。そのため、体内や皮膚から効率よく、より高濃度のヒアルロン酸を取り込む方法の検討は必須。吸収しやすくするため分子量を小さく加工する、高分子ヒアルロン酸のまま挿入する方法など工夫されています。

ヒアルロン酸を多く含む食品

ヒアルロン酸を含む食材

ヒアルロン酸を含む食品は、鶏の軟骨、鶏手羽、豚足、鮭やカレイ、魚の目、フカヒレなど様々。人間の身体でヒアルロン酸が多い部分は皮膚、眼球、軟骨ですので、動物でも多い部位は似ています。また、山芋やオクラ、納豆、海藻などのネバネバしたものにもヒアルロン酸は多く含まれています。ヒアルロン酸を多く含む食べ物を体内に取り入れると、まず肝臓で単糖に分解されます。その後吸収され、体中の各部位でヒアルロン酸として合成されます。ですが、食品に含まれているヒアルロン酸は分子量が非常に大きく、吸収されにくいものです。また、熱にも弱いため、加熱調理によってヒアルロン酸の持っている効果や効能が失われやすいため、食品から効率よく摂取するのは難しいと言えるでしょう。

ヒアルロン酸サプリメント

サプリメント

サプリメントに広く使われているヒアルロン酸は「低分子化ヒアルロン酸」もしくは「ナノ化ヒアルロン酸」です。食品に含まれるヒアルロン酸より分子量が小さく、効率的に体内に吸収することができますまた習慣的にヒアルロン酸を含む食品を摂取するのが難しい方には、手軽に続けられる方法です。ただし、安価なものは高分子のヒアルロン酸が使用されているケースも。高分子ヒアルロン酸は吸収しにくかったり、壊れやすい抽出方法を採用しているかもしれません。少し値段が高くても品質のよいサプリメントを選ぶとよいでしょう。またヒアルロン酸のサプリメントには、天然成分由来と合成成分があります。

天然由来のヒアルロン酸サプリメントは、ニワトリのトサカなどから抽出された成分で作られています。100%天然ヒアルロン酸と記載があれば、合成成分は配合されていません。

合成成分のヒアルロン酸サプリメントは、微生物を使って発酵させた成分が配合さています。ヒアルロン酸の他に、ビタミン、セラミド、コラーゲンペプチド、プラセンタエキスなど得たい効果や自分の肌状態や悩みに合う成分も一緒に含まれているものを選ぶのもよいでしょう。

また、サプリメントの形状はカプセルや粉末、ジュレタイプ、液状(ドリンク)など様々。続けやすい価格や摂取しやすい形状を選びましょう。

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸注射は医療用のヒアルロン酸を、注射を用いて真皮に直接補う方法です。表皮の奥にある真皮にはコラーゲンが網目状で張り巡らされています。そして、ヒアルロン酸はコラーゲンの間を埋めるようにして多く存在しています。
ヒアルロン酸注射は使用する部位や皮膚の厚みに合わせ、適したヒアルロン酸と注入方法の選択が必要です。ヒアルロン酸注射は手術の必要がないため、注入自体は1ヶ所につき5分~10分前後で終わります。また、治療後のダウンタイム(施術してから肌の状態が正常な状態に戻るまでにかかる期間)がほとんどありません。ヒアルロン酸注射の効果の持続時間はヒアルロン酸の種類や注入量、注入部位によって異なります。通常は6ヶ月~24ヶ月程度で、徐々に消えていきます

すぐに結果を得たい方に、ヒアルロン酸注射はおすすめの方法です。ですが、効果が半永久的に持続するものではありません。個人差はありますが、半年間程度を目安に継続的に施術を受ける必要はあります。

美顔器

美顔器

目的別に様々な美顔器が販売されています。ヒアルロン酸を浸透*させる目的で外せない機能は「電位パルス」と「イオン導入」です。肌の角層は脂質と水分層が何層にも重なり、ラメラ構造と呼ばれる構造を形成しています。ラメラ構造により外部の異物の侵入から肌内部は守られています。一方で分子量の大きなヒアルロン酸やコラーゲンなどの美容成分の浸透を妨げてしまうのです。電位パルスを与えることで、ラメラ構造を一時的にゆるめ、分子量の大きな成分が通る道を作ります。さらにイオン導入で+から-電極に向かう流れをつくることで美容成分を角層に引き込みます。電位パルスが高いものを使用すると高い効果は得られますが、肌への負担も大きい懸念も。電位パルスが一部に集中して当たらないか、施術時間が短くても効果が得られるかなどがポイント。肌への刺激が少ないものを選ぶようにしましょう。また継続して使用できる自分に合った選び方も大切です。例えば、美顔器の「肌あたり」「重さ」「肌にあてる部分を清潔に保てるか」なども考慮して選ぶとよいでしょう。

ヒアルロン酸配合の化粧品

化粧品で皮膚からヒアルロン酸を角層に浸透させるためには、バリア機能を通過できるよう低分子ヒアルロン酸を配合した化粧品を選ぶことをおすすめします。また化粧品を塗布する前は必ず、汚れや不要な油をきれいに落とすよう気をつけてください。せっかく低分子ヒアルロン酸が配合された化粧品を選んでも、浸透の邪魔になる汚れがあっては上手く浸透させられません。また、ヒアルロン酸は水となじみ、油となじまない性質があります。ですので、皮脂が多いとはじかれて浸透しにくくなります。近年ではこれまでの化粧品とは異なり、高分子ヒアルロン酸を角層に浸透させる技術が開発されています。それが、溶解性マイクロニードルを化粧品に応用した商品です。マイクロニードルとはヒアルロン酸と美容成分を見えないほどの微細な針(ニードル)状に形成したものです。このマイクロニードルをシートに敷き詰めたものがマイクロニードルパッチ。これを肌に貼ると、針が角層を押し広げるようにして侵入し、角質層最深部までダイレクトに届きます。これにより、浸透*させるのが難しい高分子ヒアルロン酸や美容成分をも、肌*に取り込むことが可能になりました。肌に必要な美容成分を適切な部分まで浸透*させる事は大切です。ですので、マイクロニードルパッチは先進的なスキンケアとして注目されています。

どのような針形状が美容成分を効果的に浸透*させるのに最適かを徹底的に研究したのがNISSHA製です。NISSHA製のマイクロニードルは円錐台形。 針の根本が太く、先端をフラットにすることで、折れにくく、貼った際に刺激が少ない形状を目指しました。マイクロニードルパッチの製造元の商品「NEEDROP(ニードロップ)」は目元ケアを考えた成分を厳選配合したマイクロニードルパッチです。

マイクロニードルパッチでヒアルロン酸をチャージする際のポイント

①いつもより、たっぷり化粧水をなじませた肌に使用する

マイクロニードルパッチの針は主成分がヒアルロン酸でできており、水と混ざり合う性質があります。たっぷり水分を与えた肌に使用することで、角層内のヒアルロン酸が水分をたくさん抱え込みます。その結果、ヒアルロン酸が水を含んでふくらみ、潤ってふっくらハリのある肌に整えます。また保湿効果が長持ちできることも期待できます。

②週に1、2回の継続的な使用がおすすめ

ヒアルロン酸はもともと私たちの肌に存在しますが、年齢とともに保有量が減少していきます。肌に必要なヒアルロン酸量を保つことで、うるおいのある肌を維持することを目指しましょう。マイクロニードルパッチは1回で大量のヒアルロン酸を補給できるため週に2回までを推奨しています。

③オーバーナイトケアに

針は5時間以上かけて角層に浸透します。ですので、就寝前に使用するのがおすすめです。マイクロニードルパッチの針はヒアルロン酸でできた土台の上に配置されているため、針部分は角層に侵入し、土台部分はパックのような状態となり肌表面を覆います。針が角層に浸透した後も、ヒアルロン酸でできたパックが肌を覆い、うるおいを閉じ込めます。じっくり時間をかけてスキンケアする時間がない方にとって睡眠時間を有効活用できるのも嬉しいですね。*角層まで

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