美容情報 #26

目の下のクマに悩む男性必見!役立つ基礎知識を紹介

  • #目元のお手入れ
  • #メンズスキンケア

最終更新日:2023年3月31日

  • ライター

    Kana

    • CERTIFICATION 資格

      コスメコンシェルジュ・コスメライター

加齢とともに増える目の下のシワやたるみ、それにともなってできる目の下のクマは、女性だけでなく男性にも同じように起こるもの。男性のシワは人生の年輪が刻まれたものとして、かえって魅力的に見えたり好意的に受け止められることがあるとか。一方で、目の下のクマやたるみは老化の兆候そのものとして、「ハツラツ感に欠ける」、「顔が重苦しく見える」など、マイナスイメージにつながることが多く、目の下のクマやたるみに悩む男性は多いのではないでしょうか。
今回は男性の第一印象にも大きな影響を与える目の下のクマやたるみ、それに伴って起こるクマの種類や原因、対策を解説します。

男性の目の下のクマやたるみが与える印象に注意

目元 印象

目の下のクマやたるみに悩む男性は決して少なくありません。目の下のクマやたるみに悩んで美容クリニックを訪れる男性の数は増加傾向にあるのだとか。また年齢の高い人だけではなく、早い人では10代後半から目の下にクマが出現することもあるようです。目の周りの脂肪の多さや、それを目立たせる目の周りの構造による問題で、若くてもクマに悩む男性は多いとのこと。目の下のクマやたるみがあるだけで「不健康」、「暗い」といった印象は営業や接客の仕事をしている方には直接影響があり、悩んでいる男性は多いのではないでしょうか
特にマスク着用が必須となった現在はマスクをしていると目元に視線が集中。目元の肌状態が顔全体の印象に大きく影響したり、目元のトラブルがいつもよりも目立ちやすい状態です。
それでは、悩みの種になりやすいクマの種類や原因について見ていきましょう。

男性の目の下にクマができやすい原因と種類とは

目元のクマ

年齢を重ねるとともに目の下のクマやたるみに悩むのは男女共通。特に男性は女性よりも目の周りの脂肪量が多く、皮下組織の奥深くにまであるので、たるみによる目の下のクマに悩む男性は多いと言われます。
クマには「青クマ」、「茶クマ」、「黒クマ」、「赤クマ」と4種類あります。それぞれのクマの種類とクマができる原因を見ていきましょう。

青クマ

青クマは目の周りの血管の血流が滞ることで、皮膚の上から静脈が透けたり筋肉が暗く見えてしまう状態。目の周りは頬などと比較して皮膚が薄く、また血流も滞りやすいので、一番起こりやすいクマだと言えます。1日の中で濃さに変動があったり、引っ張ると色味が変化するという特徴があります。
主な原因は血行不良。寝不足や疲労、ストレス、眼精疲労、冷えなどが血行不良につながります。仕事が忙しく、長時間パソコン作業をすることが多い男性は青クマに要注意

茶クマ

茶クマは小さなシミの集まりや、摩擦による色素沈着によって目の下が茶色くなっている状態。目の周りは皮膚が薄いため他の部位よりも敏感で、摩擦の影響を受けやすいという特徴があります。茶クマは引っ張っても色が薄くなりません
花粉症やアトピー性皮膚炎があると、目元をかくことで慢性的な炎症が起こり、炎症後色素沈着としてメラニンが蓄積します。炎症が慢性的に続くことで角層が分厚く肥厚して肌がくすむことも、クマ悪化の原因の一つ。また、紫外線対策を怠ると目の周りにシミができやすく、クマにつながることもあります。日焼け止めを塗る習慣のない男性は要注意です。

黒クマ

黒クマは目の下の脂肪と皮膚のたるみによって、影ができてしまう状態。加齢によって眼球を支えている眼球堤靭帯が緩み、目の下の脂肪が前に押し出され、膨らんできてしまいます。加齢や紫外線ダメージによる小ジワがあると黒クマは悪化しやすい傾向に。上を向くと薄くなるという特徴があります
「皮膚が薄い」、「頬の位置が低い」、「頬骨の張り出しが少ない」、「眼球が大きい」など、皮膚の厚さや眼球と骨の位置関係によって黒クマになりやすさは変わります。また、乾燥やむくみも黒クマを悪化させる原因になるので気をつけましょう。

赤クマ

赤クマは目の下の脂肪の圧力により、目の周りの筋肉である眼輪筋の色が透けて見える状態目の下の眼窩脂肪を支えている膜が緩むことで脂肪が手前に出てきます。それが目の周りの眼輪筋という筋肉を圧迫することで目の下に赤クマが見られるように。赤クマがある人は目の下がふくらんでいることが多いです
また、毛細血管が開いていることによって、目の下に赤みが出る場合も。「赤ら顔」と言われる人が該当します。特に皮膚の色が白い人は透けて見えやすくなります。
目の下に炎症がある場合も赤クマのように見えますが、これは厳密には赤クマではありません。

男性におすすめ、時短で目の下スッキリ!クマ対策

男性 目元 マッサージ

忙しくても始められる!男性におすすめな目の下のクマ対策をお伝えします。クマはできてしまってから対応しはじめると、改善までに時間がかかることも。予防方法も含めてお伝えしていきますので、ぜひ生活習慣に取り入れてみてください。

日常生活で取り入れたい、手軽な血行促進方法

血行不良が原因の青クマ解消には、血行促進のマッサージやツボ押し、スクワットが効果的。
特に目を酷使すると、頭の横にある筋肉が緊張してしまい、目の下のクマや頭痛が起きやすくなります。

側頭部から頭頂部にかけてのマッサージ

1)手のひらと指の腹で側頭部から頭頂までを包む

2)頭全体を押したり頭皮を頭頂部に向かって持ち上げる

※ここで頭皮をこすらずに頭皮を動かすのがポイント。目の周りのむくみが取れて頭がスッキリ軽くなります。

デスクワークで疲れた時のマッサージ

鼻の付け根と目頭のくぼんだところや、左右のこめかみ辺りのツボを押す

血流が改善されて効果的です。どこでも手軽にできますので、試してみてください。

日常生活で取り入れたい血行促進方法

在宅ワークで運動量が落ちる日には、スクワットも取り入れましょう。下半身は全身の約7割の血液が集まっているので、血流改善に効果的です。
他にも毎日の入浴時に湯船に浸かることや、ホットタオル・アイマスクを活用して目まわりの冷えや滞りを解消しましょう。また、血流改善が期待できるアボカドやカボチャなどのビタミンEを食事に摂り入れることもおすすめです。一つでも取り入れやすいものから試し、継続することでクマの予防をしていきましょう。

スキンケア時の注意!目の下をこすらない、美白ケアも取り入れる

スキンケア・日焼け止め・紫外線対策

色素沈着が原因の茶クマ対策は、目の周りへの刺激を避け、メラニンの蓄積を抑えることが大切。洗顔時はゴシゴシ洗わず、アイクリーム等でしっかりと保湿しましょう。アイクリームにはレチノールやナイアシンアミドなど、美白有効成分を含んだアイテムがおすすめ。
また、日焼け止めを毎日塗ることを習慣にしましょう。紫外線対策は茶クマ対策になるだけでなく、シワやたるみなど他の肌悩みにも非常に有効です。

マイクロニードルパッチで寝ている間に潤いチャージ

マイクロニードルパッチとニードル(針)の拡大図

目の下のたるみが原因となる黒クマ対策は、目元をしっかりと保湿することが大切です。
目元を重点的に保湿する場合に画期的なアイテムとなるのがマイクロニードルパッチ。マイクロニードルパッチは目元や口元の部分用パックです。パッチについているマイクロニードル(針)はヒアルロン酸などの保湿成分で作られています。就寝時にこのマイクロニードルパッチを目元にはって寝るだけで、寝ている間に針部分の保湿成分が角質まで溶け出して浸透します。一晩中かけて目元を集中保湿する先進型スキンケアがマイクロニードルパッチなのです。
マイクロニードルパッチはさまざまなメーカーから販売されていますが、配合されている成分や針の数・形状、価格はそれぞれ異なります。期待する効果や予算に合わせて、まずはマイクロニードルパッチを試してみてください。
使用頻度は週に一度程度。貼っておくだけで乾燥しがちな目元をしっかり保湿してくれるのは嬉しいですよね。スキンケアが習慣でない、毎日お手入れする自信がないと男性でも、「マイクロニードルパッチは週に1回でOKなので続けられる!」と評判のようです。ぜひ試してみてください。

マイクロニードルパッチの詳しい記事はこちら

手軽に隠したいときはメイクでカバー

男性 目元 コンシーラー

クマのタイプや状態によってはすぐに改善しないこともあります。そんな時は、メイクでカバーして目立たなくさせる方法も。
男性はメイクと聞くとあまり馴染みがなく、抵抗を感じるかもしれませんが、現在はメンズ向けのコンシーラーなども販売されています。コンシーラー選びのポイントはカラー。クマは種類によって色味が異なります。クマに合わせた色補正ができるよう、カバーする色を選びましょう。
青クマにはオレンジ、茶クマにはイエロー、黒クマにはベージュやオークル、赤クマにはイエロー、もしくはグリーン系の色味を選びましょう。

セルフケアで改善しないクマやたるみは、クリニックへ相談してみるのもおすすめ

ここまでは男性でも手軽にできるクマ対策のセルフケア方法をご紹介してきました。しかし、どうしてもセルフケアで改善しないクマやたるみはクリニックで相談してみるのもおすすめです。美容医療と聞くと、ダウンタイムが仕事に支障がありそうだと考える男性も多いようですが、ダウンタイムが比較的短いと言われるヒアルロン酸注射やレーザー治療という方法もあります。長期間悩み続けるよりも、専門家に相談をして早めに行動する方が短期間で解決できるかもしれません。選択肢の一つとして検討してみると良いでしょう。

  • 監修者

    髙木 裕子

    • EDUCATION 学位

      大邱漢医大学 化粧品薬理学部 卒業

    • EXPERIENCE 職歴

      2019年入社
      前職の化粧品メーカーで研究開発、評価研究、商品企画、営業企画を経験。
      NISSHAでは新規事業開発部門 マーケティング部に配属

    • CERTIFICATION 資格

      コスメコンシェルジュ(日本化粧品検定協会)

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