美容情報 #31

知らないと危険?マイクロニードルパッチの気になる痛みは?

  • #ヒアルロン酸
  • #マイクロニードル

最終更新日:2023年6月28日

  • ライター

    うみの

    • CERTIFICATION 資格

      コスメコンシェルジュ・コスメライター

目元の集中保湿ケアができるアイテムとして注目を集めているマイクロニードルパッチ。別名「針美容液」とも呼ばれています。その理由はヒアルロン酸ほか、美容成分を針形状にした化粧品であるため。そのため、「危険ではない?」「痛くない?」などの不安から、購入を悩んでいる方もいるかもしれません。マイクロニードルパッチに興味はあるけれど購入を悩んでいる方は是非参考にしてください。

マイクロニードルとは?

マイクロニードルパッチとニードル(針)の拡大図

マイクロニードルは医療用に研究された「ドラッグデリバリーシステム」を応用したものです。ドラッグデリバリーシステムとは、皮膚から効率的に有効成分を吸収させる仕組みのこと。1980年代に注射に代わって薬品を体に入れるためのものとして開発が始まりました。ごく細い針で肌の表面に穴を開け、その上から薬品を塗れば、注射のような痛みを感じずに薬を注入できると考えられたのがマイクロニードルなのです。

「針状美容液」化粧品用マイクロニードルパッチとは?

マイクロニードルパッチNEEDROP

化粧品用マイクロニードルはヒアルロン酸や美容成分を微細な針状にしたもの。この美容成分でできた針をシートに何千本と敷き詰め、貼ってケアするスキンケアです。そのためマイクロニードルパッチと呼ばれています。化粧品用マイクロニードルは皮膚の最も外側にある角層に浸透させるためのものです。そのため針の長さは角層より奥に到達しないよう考慮されており、危険性や痛みの心配はありません。血液中に有効成分を注入することを目的とする医療用とは目的が異なります。

マイクロニードルパッチは塗るのではなく、角層最深部へダイレクトに届ける

マイクロニードルパッチの針が角層に侵入する図

化粧用マイクロニードルパッチは溶解型です。肌に刺さると美容成分でできた針が溶け出します。これが従来の肌に塗るスキンケアとは異なる浸透メソッドです。肌表面に塗るスキンケアに比べ、角層の深いところまで確実に美容成分を届けることができます。貼っている間にじんわりと針が溶け出し、角層内に行き渡るのが特徴です。角層最深部のすみずみまで美容成分を浸透させ、ふっくらとみずみずしい肌に導きます。

ヒアルロン酸を高分子のまま角層に届ける

浸透が困難な高分子ヒアルロン酸の浸透を可能にしたのがマイクロニードルパッチの針です。ヒアルロン酸は分子量が大きいと角層まで届きにくいデメリットがあります。ですので、通常は皮膚から吸収するのが難しい成分です。よって、塗るスキンケアでは浸透しやすい低分子ヒアルロン酸を使うのが一般的です。

一方、マイクロニードルパッチは高分子ヒアルロン酸を角層のに押し込むようにして補給。針は角層最深部まで到達し、浸透して高分子ヒアルロン酸をたっぷり届けます。高分子ヒアルロン酸は低分子より多く水分を抱え込みます。そのため、高い保湿効果とうるおいの維持が期待できます

マイクロニードルパッチの危険性は?

ヒアルロン酸を微細な針に加工したマイクロニードル

「マイクロニードルパッチは針状に成形した美容成分を肌に刺す化粧品」と聞くと、安全性が気になるもの。危険性や痛みが心配な方も多いのではないでしょうか。マイクロニードルパッチと針を使った美容医療との違いや、痛みの程度についてお伝えします。

針を使った美容医療の施術との違い

美容医療の業界では、ダーマローラー、ダーマペンといった施術が行われています。ダーマローラーやダーマペンは極細の針がついたローラーを肌の上で転がして使用します。多少の痛みを伴うため、美容クリニックでは施術時に麻酔クリームなどを使うのが一般的です。また使用にあたって消毒や衛生管理を徹底しないと、思わぬ肌トラブルを招く恐れがあります。そのため全く危険ではないと言るのは難しいでしょう。

一方マイクロニードルパッチは1回使いきりなので、衛生面の心配がありません。誰でも自宅で手軽に使用できる化粧品であることがマイクロニードルパッチのメリットです。シートを目尻や目の下、口元といった気になる部分に貼て寝るだけで集中ケアがでます。時間がない方や面倒くさいお手入れが苦手な方にもぴったりです。

痛みや危険性が気になる方でも化粧品なのでトライしやすいアイテムです。

マイクロニードルパッチで出血の危険性は?

ヒアルロン酸注射やローラータイプのマイクロニードルは内出血が起きる事があるようです。これらの口コミを化粧品のマイクロニードルパッチと誤認されることがあります。マイクロニードルパッチは危険だと間違ったうわさが広まることも。マイクロニードルパッチの針の長さは角層を突き破って真皮層に侵入しないよう設計されています。ですので、血管に到達する恐れはなく、出血の危険性はありません。

少なくとも日本製のマイクロニードルパッチであれば心配はしなくてよいでしょう。その理由は日本の化粧品レギュレーションでは角層までにしか作用が認められていないためです。

マイクロニードルパッチで肌荒れやかゆみが起こる危険性は?

どんな化粧品でも肌との相性はあります。絶対に「大丈夫」または「危険」という事は断言できません。肌質に合わなければ肌荒れの危険性はあるでしょう。すなわち、マイクロニードルパッチだから肌荒れが起こるこいう事実はありません

マイクロニードルパッチの針は痛い?

「肌に針を刺すのは痛そう」と思う方もいるかもしれません。しかし、ニードル(針)は非常に小さく細いため、痛みを感じるような強い刺激はありません。感じ方には個人差がありますが、問題なく使える方がほとんどでしょう。
一般的なマイクロニードルパッチでは、貼ってしばらくの間チクチクとしたわずかな刺激があります。弱い刺激ですので痛みとして感じる方は多くはないでしょう。この弱いチクチクとした刺激は針が角層に入っている証拠。時間の経過とともに針が溶けて気にならなくなります。

マイクロニードルパッチはメーカーによって形状に違いがあります。心配な方は痛みが少なくなるよう工夫された商品を選ぶと良いでしょう。

NISSHA製マイクロニードルパッチの安全へのこだわり

NISSHA製マイクロニードルパッチは高密度成形技術を駆使した円錐台形を採用しています。先端をフラットにすることで、痛みを感じにくいのが特徴です。また先端をフラットにしたことで、刺すときに角層を突き破らず、やさしく押し広げます。注射針で刺したような鋭い痛みはなく、針が真皮に到達する心配もありません。さらに、肌に密着させるためのテープ部分は医療用にも使われる「角層をはがさない」テープ。マイクロニードルパッチをはがす際、肌の負担になりにくいのがポイントです。

製造工場は化粧品の製造管理及び品質管理に関する国際規格「ISO22716」認証を受けています。人の肌に直接触れるものだからこそ、徹底した衛生管理、品質管理のもとで作っています

目元のエイジングに着目したマイクロニードルパッチ「NEEDROP」

マイクロニードルパッチにはさまざまな商品がありますが、どれでも同じではありません。商品ごとに針の形状や成分、特徴などが異なります。従来の化粧品のように、悩みに合わせて選んでください。最後に精密部品マーカーNISSHAが開発したオリジナルブランド「NEEDROP」をご紹介します。

マイクロニードルパッチNEEDROP

折れにくく、痛くない!「円錐台形ニードル」

マイクロニードルパッチを貼る際に針が折れてしまっては効果を十分に引き出せません。美容成分を角層の奥に届けるためには折れにくい事が重要です。そこでNEEDROPは6年もの歳月をかけ針形状を開発しました。針の先端がフラットで根元が太い円錐台形ニードルを採用。折れにくいだけでなく、痛みを感じにくい形状に辿り着いたのです。痛みを気にせず、心地良く目元ケアがでるマイクロニードルパッチを目指しました。

厳選した成分が角層最深部に直接届く

NEEDROPは約8割が高い保水効果を持つ高分子ヒアルロン酸でできています。この高分子ヒアルロン酸がうるおいを抱え込んで逃しません。加えて肌のハリや弾力を保つ保湿成分「高分子コラーゲン(サクシノイルアテロコラーゲン)」を配合。高分子のヒアルロン酸やコラーゲンは、通常肌に塗るだけではほとんど角層に浸透しません。NEEDROPなら、高分子ヒアルロン酸や高分子コラーゲンを角層までダイレクトに届けます。

高密度設計で実現したこだわりの針本数

様々なブランドがあるマイクロニードルパッチ。針形状やパッチ形状が異なるため、1シートあたりの針本数は異なります。商品によって針本数はかなり差があることをご存知でしょうか。マイクロニードルパッチは針本数が多いほど角層に届けられる成分量も多くなると言うわけです。
NEEDROPは1cm四方に400本以上、1セットあたり3,600本の高密度設計マイクロニードル。ニードル(針)の美容成分を、角層のすみずみまで確実に、たっぷり届けます。

年齢を感じる目元にマイクロニードルパッチでスペシャルケアを

誰でも簡単にできる先進型スキンケアであるマイクロニードルパッチ。角層に直接ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保水成分を届けることができます。目元の乾燥やハリのなさが気になっている方の集中ケアにぴったりです。週に1度のスペシャルケアで、みずみずしくうるおった目元を目指しませんか。なお、マイクロニードルパッチは継続することも大切です。肌の変化を楽しみに、まずは3カ月、集中ケアを続けてみましょう。

  • 監修者

    髙木 裕子

    • EDUCATION 学位

      大邱漢医大学 化粧品薬理学部 卒業

    • EXPERIENCE 職歴

      2019年入社
      前職の化粧品メーカーで研究開発、評価研究、商品企画、営業企画を経験。
      NISSHAでは新規事業開発部門 マーケティング部に配属

    • CERTIFICATION 資格

      コスメコンシェルジュ(日本化粧品検定協会)

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