美容情報 #11

血行不良による青クマの悩みを改善する方法

  • #マイクロニードル
  • #目元のお手入れ
  • #血行不良の改善

最終更新日:2023年4月18日

  • ライター

    Kana

    • CERTIFICATION 資格

      コスメコンシェルジュ・コスメライター

血行不良によってできるクマは「青クマ」と言われます。青クマは滞った血液が目の下の薄い皮膚を通して青く見えている状態。PCやスマホなどのデジタルデバイスが生活の一部となっている今、青クマに悩む人が増えています。まずは、青クマができる原因を見てみましょう。

デジタル機器

青クマの原因

青クマができる原因は、目の周りの毛細血管の血流が滞っているためです。血流は次のような状態が原因で滞ります。

☑毎日、長時間パソコンに向かう(眼精疲労)
☑寝不足
☑運動不足
☑冷え性
☑疲れがなかなか取れない


毎日を忙しく過ごしている人が多い現代社会では、上記に当てはまらない人は少なくないでしょう。血行不良は肌の透明感を奪い、不健康な印象を与える「くすみ」にもつながります。肌がくすむと疲れて見え、そんな自分の顔を見ると何となく気分も落ち込んでしまいますよね。
今回は、そんな青クマやくすみを解消するために、様々な観点から対策方法をお伝えします。できそうなものから、習慣に取り入れてみてください。

血行不良ケアには① 生活習慣の見直し

青クマの原因の多くが生活習慣によるものであることから、生活習慣を見直すことは青グマ解消に有効です。見直すべき生活習慣は以下の3項目です。

見直すべき生活習慣3選
☑ストレスをためない
☑食べすぎない
☑睡眠をしっかりとる


それでは具体的な内容を見てみましょう。

ストレスをためない

リフレッシュ

イライラしたり、ストレスを感じている状況下では、交感神経の働きが高まりやすくなります。アドレナリンが分泌されて血液が固まりやすい状態を引き起こすのです。これが血行不良へつながります。ストレスとうまく付き合い、心の滞りをなくすための方法を2つご紹介します。

山や川、海などの自然に触れる
緑の山や海の深い青を見て、気持ちが落ち着く経験をしたことはありませんか。自然に触れるとアドレナリンの分泌が減って、心が鎮まります。緑のある場所はマイナスイオン効果があり、リラックスしたり集中力を高めたりする効果があります。自然と触れ合う機会が少ない人は、ぜひ自然の中で過ごす時間をとってみてください。

思いっきり泣いてみる
涙を流すことで副交感神経が優位になり、脳がリラックスして緊張やストレスが鎮まります。泣ける映画やドラマをストックしておき、ストレスがたまったら観るようにしましょう。

食べ過ぎない

食べ過ぎ

血行を良くするためには、食べすぎないことも大切です。食べすぎると、血液は消化吸収のために胃腸に集中します。そのため、老廃物を排出する臓器に血液が流れにくくなり、冷えや血行不良につながります食べすぎず、腹八分目を心がけましょう。
特に朝は体内の老廃物を排出する時間。野菜ジュースなど軽めの朝食にするのがおすすめです。昼は消化の良いメニュー、夜は和食中心の粗食にするとよいでしょう。老廃物を積極的に体の外に出し、血液循環の良い体づくりが叶います。

睡眠をしっかりとる

睡眠

睡眠は、老化していく毛細血管を修復し、血流を良くするのに非常に重要です。全身の細胞を修復する成長ホルモンは、1日の分泌量の70%が睡眠中に分泌されるのだとか。特に眠りはじめの約3時間の間に成長ホルモンの分泌が盛んになります。すなわち、質の良い睡眠をとれるかどうかが鍵です。

質の良い睡眠をとるために、就寝前の過ごし方を工夫しましょう。穏やかな音楽を聴いたり、瞑想やストレッチをしたりして、リラックスするのがおすすめです。
また、睡眠中は副交感神経が優位になります。副交感神経が優位の状態では、血管がゆるみ、血流が良くなります。睡眠をとるだけで血行促進効果があるのです。
おすすめの睡眠時間は7時間程度。平日は仕事で7時間も寝られないという人は、週末に少し長めに寝て睡眠不足を補っても良いでしょう。その際は就寝時間を早めにし、起床時間は変えないのが、翌日の生活リズムを乱さないのでおすすめです。

血行不良ケアには② 血行促進

顔の血行を良くするためには、体を温めたり、目の周りの筋肉をストレッチするのがおすすめです。ご紹介する方法はどれも手軽にできるので、習慣に取り入れて継続しましょう。

血行促進のために取り入れたい2つの習慣
☑フェイスマッサージ&ツボ押し
☑入浴方法にこだわる

フェイスマッサージ&ツボ押し

フェイスマッサージ
フェイスマッサージを取り入れ、血行やリンパの流れを改善しましょう。マッサージクリームや美容オイルなど肌の摩擦が減らせるようなアイテムを使うのがポイント。肌を強く引っ張ったりこすったりしないように気をつけながら行います。グリセリンベースの温感ジェルを使うと、温かさを感じながらマッサージできておすすめです。

フェイスマッサージ方法
①手のひら全体を顔にあてる
②顔の内側から外側まで優しくなでる
③耳の下の耳下腺にリンパを流す

ツボ押し
クマを改善する3つのツボをご紹介します。人差し指の腹を使い、気持ちいいと感じる程度の力加減で3〜5回、グーッと押してみましょう。


ツボ① 晴明:目頭から約3mm内側のところ。
ツボ② 太陽:まゆ尻とこめかみの間。ここに指を置いたまま口を開け閉めすると、あごの骨が動くのを感じられます。温めた指で引き上げるように押すと効果的。
ツボ③ 四白:黒目の下から1cmくらい下。たるみによるクマにも効果的。押し上げるようにもんだり、中指と人差し指でパッティングするように刺激しましょう。

入浴方法にこだわる

こだわりの入浴

毎日湯船につかって入浴していますか?毎日湯船につかっているという人も、入浴方法を少し工夫してみましょう。今以上に血行促進効果が得られるようになります。

温冷浴でお風呂上がりは血管を引き締める
お風呂上がりに湯冷めしやすい人には、温冷浴がおすすめです。湯冷めの原因は、入浴で広がった毛細血管が冷たい空気に触れて熱を放出してしまうこと。湯上がりに冷たい水を浴びて血管をキュッと引き締めておくと、冷えにくくなります。
42度以上の熱めのお湯に1〜2分つかったら、湯船から上がり、約20度の冷水を30秒程度浴びましょう。これを数回繰り返し、最後に冷水で血管を引き締めて終わります。すると、血管が拡張と収縮を繰り返して血流がよくなり、体の芯から温まります。

薬湯で変化をプラスしながら血行促進
薬効成分のある植物や塩を入れた薬湯で血行促進効果をさらにアップさせましょう。

【ゆず風呂】ゆずは血行をよくし、体を温める効果があります。果実1個をふたつに切って、湯船に入れましょう。

【塩風呂】 湯船に自然塩をひとつかみ入れると、ミネラル効果で血行が促進され、体がぽかぽかに。汗が出るのでデトックス効果もあります。

血行不良ケアには③ スキンケア

最後に、スキンケアでできる血行不良ケアを見ていきましょう。スキンケアで最も大切なのは、肌にしっかりと潤いを与えること。目元の皮膚は特に薄いので、肌の乾燥によってハリが失われると、さらにクマが目立ってしまうことに。スキンケアでしっかりと保湿を行いながら、目元用のスペシャルケアも取り入れましょう。

保湿に効果的なスキンケア成分とは?

ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は水分を抱え込んで保湿力を発揮する成分。ヒアルロン酸1gに対して2〜6Lもの水分を保つことができると言われています。この保水力によって肌の潤いをキープし、肌のキメを維持、回復することが可能です。また、肌を乾燥から防ぎ、シワ・たるみの予防が期待できます
ヒアルロン酸は私たちの体内にも存在していますが、年齢を重ねるとともに減少します。赤ちゃんの頃が一番多かったヒアルロン酸は30代から徐々に減少。結果、40代では赤ちゃんの頃の約半分程度、60代では4分の1くらいまで減少するのだとか。
多くのスキンケア化粧品に含まれているヒアルロン酸。化粧品よりも、すぐに効果を感じたい人は、ヒアルロン酸注射を打つという方法もあります。
ヒアルロン酸注射はボリュームを改善したり、気になるパーツを理想のかたちに近づけることが可能です。短時間の施術でダウンタイムがほとんどなく、施術直後から効果を感じられます。効果の持続期間は製剤によりますが、おおよそ6ヶ月〜1年程度。効果をキープするためには定期的に通う必要があります。

コラーゲン
コラーゲンはタンパク質の一種で人の肌の真皮層に存在しています。肌の弾力やハリを保ち、イキイキとした肌を叶えてくれます。しかし、コラーゲンも加齢とともに40代頃から体内で作られる量が減少。また、変性を起こして弾力機能が弱まっていくと言われています。これが肌のハリ低下やシワを引き起こすのです。
コラーゲンは保水力が高く、肌にハリや弾力を与え、みずみずしい肌を維持する効果が期待できます。しかし、化粧品成分のコラーゲンは真皮層まで浸透しません。コラーゲンを含むアイテムを肌に塗ることで、肌表面の保湿効果が得られます。

マイクロニードルパッチでスペシャルケア

マイクロニードルパッチとニードル(針)の拡大図

目元・口元の集中保湿ケア方法として、ヒアルロン酸や美容成分を直接角層へ届けるマイクロニードルパッチ。ヒアルロン酸などの美容成分で作られた小さな針がついた部分用パックです。就寝前に貼って寝るだけで、ハリのあるふっくらした肌へ導いてくれます。週に一度のスペシャルケアとして取り入れてみると良いでしょう。

  • 監修者

    髙木 裕子

    • EDUCATION 学位

      大邱漢医大学 化粧品薬理学部 卒業

    • EXPERIENCE 職歴

      2019年入社
      前職の化粧品メーカーで研究開発、評価研究、商品企画、営業企画を経験。
      NISSHAでは新規事業開発部門 マーケティング部に配属

    • CERTIFICATION 資格

      コスメコンシェルジュ(日本化粧品検定協会)

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