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  • ヒアルロン酸とコラーゲンのどちらがおすすめ?

ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸を含む食材

ヒアルロン酸はヒトの目、皮膚、関節など体のいたる所に存在し、各部位でさまざまな役割を担っています。ヒアルロン酸 1gで2リットル~6リットルもの水分を蓄えられるほどの保水性があり、その性質によって組織のクッションのように働き、以下のような機能を発揮します。

●肌でのはたらき
うるおいを保つ事で乾燥を防ぎ、みずみずしいハリのある肌を維持します。
●目でのはたらき
目の形を保ちつつ、ドライアイを予防し、健やかに保つ役割があります。
●関節でのはたらき
関節に存在する軟骨をに含まれ、曲げ伸ばしなどスムーズな動きをサポートする働きがあります。

医薬品・化粧品・食品などのさまざまな用途に利用され、今日でも研究・改良が重ねられています。
ヒアルロン酸の機能と役割について「ヒアルロン酸と化粧品」で詳しく紹介しています。

 

コラーゲンとは?

コラーゲン

コラーゲンは、ヒトの基礎をつくる重要な成分であるタンパク質の1種です。ヒトの体を構成するすべてのタンパク質のうち、コラーゲンは約30%を占めます。骨、軟骨、血管、内臓など、体の構造の支持に大きく関わる全身のあらゆる部分に広く分布し、細胞同士や細胞と組織を結び付けて、体の内側から他の組織を支える力学的な強度や弾力性を与えます。また、肌や腱などでは、コラーゲン同士が結びついてコラーゲン線維となり、弾力性に富んだ組織を形成します。
コラーゲンが地球上に初めて誕生したのは、原生代後期の6億~8億年前と考えられています。急激な気候変動の影響で高濃度の酸素が地球に蓄積したことで、単細胞生物が細胞同士を結び付ける役割を担うコラーゲンをつくり出すことができるようになり、より高等な多細胞生物に進化したとされています。
コラーゲンが電子顕微鏡で初めて観察された1940年代以降、コラーゲンに関する様々な研究が世界各国で行われ、その機能が広く知られるようになり、今日では、食品やサプリメント、化粧品などにも配合される著名な成分となっています。

 

コラーゲンの性質と種類

コラーゲンは、1,000個ものアミノ酸がつながってできた鎖が3本組み合さり、コイルのように巻かれた「三重らせん構造」を持ちます。三重らせん構造が簡単にほどけないように、鎖と鎖はいろんな化合物によってしっかりと橋掛けされているため、伸縮性やしなやかさに富んだ線維となります。
体内では古いコラーゲンの分解と新しいコラーゲンの合成が絶えず行われること (新陳代謝) でコラーゲン全体の質が維持されます。
コラーゲンの分解を妨げ、新しいコラーゲンの合成が阻害されることで、コラーゲンの質は低下し、柔軟性や弾力性が失われていきます。
新陳代謝の遅延を引き起こすのは、加齢によって生じる「糖化」と「分解能力の低下」だと言われています。

ヒトの体内には、現在までに29種類のコラーゲンの存在が確認されています。発見された順番にⅠ型、Ⅱ型…と分類され、構造や分子量によって性質が異なりますが、まだ役割が解明されていないものもあります。
ヒトの体内においては、特にⅠ型コラーゲンとⅡ型コラーゲンが多く存在します。I型コラーゲンは皮膚、腱、骨などに多く存在し、内側から体を支えるための弾力や強度に関与しています。一方、Ⅱ型コラーゲンは軟骨に多く含まれ、水分を溜め込んで関節を守る役割を担っています。

 

コラーゲンのはたらき

コラーゲンとと肌

●肌でのはたらき
体内の全コラーゲン量のうちの約40%が肌に存在し、美肌とコラーゲンは密接に関係していると言えます。
肌は外側から表皮、真皮、皮下組織という3つの層からなりますが、その中でも特に真皮に含まれるコラーゲン量が多く、全体の約70%を占めています。
真皮では、コラーゲン線維が網目のように張り巡らされ、網目構造の中に水分やヒアルロン酸を抱え込んで表皮を内側から支え、肌のハリと弾力を保ちます。
糖化や分解酵素の減少、UVの影響などを受け、肌のコラーゲン含有量や合成量は年齢ともに低下します。
コラーゲン量の減少は肌の弾力性や伸縮性の低下を招き、見た目の印象に大きく影響します。

●関節でのはたらき
関節の痛みは骨と骨の間に存在し、運動時の衝撃を吸収する役割を担う軟骨が擦り減ることが原因だと考えられています。
軟骨の約50%がコラーゲンでできているため、コラーゲン代謝の鈍化は、コラーゲン線維の変質・弾力性低下を引き起こし、運動時の衝撃吸収力の低下を招きます。結果として、運動時の衝撃で軟骨は擦り減っていきます。軟骨が擦り減ると、骨同士が直接ぶつかるようになり、痛みとなって現れます。
コラーゲンは、潤滑剤として関節のスムーズな動きを支えています。

●骨でのはたらき
骨の構成成分の20%がコラーゲンなどのタンパク質ですが、実は、体積にすると約50%がコラーゲンでできていると言われています。
骨の支えとなるように張り巡らせたコラーゲンが足場となり、コラーゲンにカルシウムなどがくっついて丈夫な骨が形成されます。
骨の強度には、「骨密度が関わる硬さ」と、「骨質が作り出すしなやかさ」の両方が必要であり、カルシウムなどのミネラルは「骨密度」に、コラーゲンは「骨質」に影響します。
コラーゲンの劣化が引き起こす骨質の低下は、骨形成の足場を不安定にすることを意味し、骨の強度低下にもつながります。

そのほかにも、コラーゲンには、目の健康、爪の強度、健やかな髪質、筋肉量を維持することにも関係が深いと言われ、創傷・歯周病・血圧など、医療の分野での効果にも期待が集まっています。

 

美肌にはヒアルロン酸とコラーゲン、どちらが必要?

ヒアルロン酸とコラーゲンは、性質も肌でのはたらきも大きく異なります。コラーゲンは弾力やハリを保つための “枠組み” として働き、ヒアルロン酸は “枠組み” の間に水分を蓄えて乾燥を防ぐ “クッション” のように機能します。
一般的には、コラーゲンは肌にハリを与える保湿成分、ヒアルロン酸は肌に潤いを与えてみずみずしく保つ保湿成分となり、発揮する効果は異なります。
ただ、ヒアルロン酸とコラーゲンのどちらも、もともと肌に存在する美肌に欠かせない大切な成分であるにも関わらず、年齢とともにその量は減少してしまいます。50代の肌に存在するヒアルロン酸量、および、コラーゲン量は、20代の約半分に減少すると言われています
したがって、肌の美しさを保つためには、ヒアルロン酸か、コラーゲンかのどちらか一方が必要ということではなく、両方をバランスよく補っていくことを意識して、日々の食事やスキンケアに取り入れることがおすすめです。

 

ヒアルロン酸とコラーゲンをチャージし、ふっくらハリのある目元を目指すには

コラーゲンを含む食材

ヒアルロン酸とコラーゲンは、食品から補うことができます。
どちらも、ウナギ、フカヒレ、鶏の手羽、鶏の皮、スッポンなどに多く含まれます。
経口摂取により体内に入ったヒアルロン酸は、胃液や小腸の消化酵素では分解されずに大腸まで届き、大腸の腸内細菌によって低分子化されて吸収されます。その後、血中や皮膚へと移行します。皮膚では、水分量の増加やシワ改善に効果を発揮すると言われています。
コラーゲンは体内に取り入れられると、消化吸収されて一部がコラーゲンペプチドとなります。このコラーゲンペプチドが細胞に作用し、体内でのコラーゲンの生成を促すことが近年の研究で明らかになってきています。また、ビタミンCや鉄分を一緒に摂取するとコラーゲン生成をサポートすることもわかっています。
ただ、体内に必要な量のヒアルロン酸とコラーゲンを、毎日食事から摂取することは難しいため、食事よりも手軽に補えるサプリメントやドリンク剤もおすすめです。

ふっくらとしたハリ肌を手に入れるために、ヒアルロン酸はコラーゲンといった保湿効果のある美容成分を角質層に直接取り入れられる化粧品を選ぶのもいいでしょう。
角質層に浸透したヒアルロン酸は、角質層を潤いで満たして留め、みずみずしい肌を維持します。コラーゲンは、ハリや弾力を与えつつ、乾燥を防ぐことでバリア機能をサポートすることもわかっています。どちらも角質層には浸透しづらいとされる高分子の保湿成分なので、浸透力を高める工夫として「ナノ化」や「イオン導入」「美容注射」といった方法も広く知られています。
角質層内へ確実に浸透させる方法として、微細なニードル状に固めたヒアルロン酸やコラーゲンが肌表面ではなく角質層内部に溶け出し、うるおい成分を角質層の深くにダイレクトに届けられる「マイクロニードル技術」もおすすめです。ピンポイントに貼ることができるパッチ状の化粧品なので、目もとなどの乾燥による潤いやハリ不足が気になりがちな部分に狙って貼ることで、ふっくらハリのある肌を目指せます。

肌状態に合わせて、こまめに摂取できる自分に合ったヒアルロン酸とコラーゲンの取り入れ方を選択し、潤ってみずみずしい針のある肌を手に入れましょう。

髙木 裕子 ライター

髙木 裕子 監修者

EDUCATION 学位
大邱漢医大学 化粧品薬理学部 卒業
EXPERIENCE 職歴
2019年入社
前職の化粧品メーカーで研究開発、評価研究、商品企画、営業企画を経験。
NISSHAでは新規事業開発部門 マーケティング部に配属
CERTIFICATION 資格
コスメコンシェルジュ(日本化粧品検定協会) logo cosmeconcierge
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